「主婦から戦略的総務に」プロジェクト報告会を開催しました。

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1月19日に開催いたしました『内閣府女性活躍推進モデル事業「主婦から戦略的総務に」プロジェクト報告会』に多くの方がご来場いただきまして、ありがとうございました。
当日の内容をご報告いたします。
ご参加いただけなかった方も、是非ご覧ください。

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◆プログラム① プロジェクトの概要説明と報告

企業経営者やモデルスクール修了生など52名が参加。
会場がほぼ満席となる中、田中彩NPO法人ママワーク研究所代表理事から、プロジェクトの内容について報告をいたしました。

福岡市はグローバル創業・雇用創出特区に指定され、開業率が全国1位です。
また、福岡県は、いま働きたいけど働けていない女性が九州で最も多く、43000人にのぼるというデータもあります。
この二つの要素を掛け合わせる形で始まったのが「主婦から戦略的総務に」プロジェクトであるとし、ここ福岡で本事業を進める意義を説明しました。
プロジェクトでは、経営者や役員、個人事業主に対してアンケート・ヒアリングを行いました。

つづいて福岡地域戦略推進協議会の原口氏より、求める職種、働き方、ママ人材を採用する際の課題や必要な支援、ママ人材へ期待する点について、調査結果を発表しました。
本事業は、ママ人材と企業にとってプラスになるだけでなく、社会にもインパクトを与えられると考えています。
一つは子どもへの教育効果であり、結婚後のキャリア形成を考えるきっかけとなります。
もう一つは可処分所得が増えることによる地域経済への効果です。

この点について、SROIの手法で試算。
スクールの実施にかかる経費に対して、社会全体への経済効果が約24倍となるという結果を示しました。

こうした分析結果を受け、43000人という潜在的な人材が、今一番注目を浴びているスタートアップ企業の成長と社会に貢献できる可能性は大いにあると考えており、改めてモデルを推進していきたいと感じています。

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◆プログラム② パネルディスカッション

<ゲスト>
・熊谷 昭彦氏(株式会社エニセンス 代表取締役)
大手電機メーカーを経て、平成19年、株式会社エニセンスを設立。
女性向けスマートフォンアプリ/メディア開発および運営を行うITベンチャー企業を経営。

・藏保 萌子氏(Kaizen platform,inc.  カスタマーサクセス マネージャー Growth hack for women プロジェクトリーダー)
大学卒業後、ANAシステムズ入社。
2社を経た後、専業主婦に。
週3日勤務のアルバイトとしてスタートアップベンチャーの世界に飛び込み社会復帰。
オペレーション企画、人事採用、顧客サポート、総務など創業期に求められる領域を広く経験。2015年2月より現職。

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家庭の事情で退職し、5年前までは専業主婦だったという藏保氏。
いざ仕事復帰しようと思っても、なかなか採用されなかったそうです。
そこで、今必要な業務を私が全部やりますというスタイルで売り込んだところ、のちに上場企業へと成長するベンチャー企業に採用されました。
最初は、週3回勤務のカスタマーサポート担当でしたが、担当外の仕事も積極的に取り組んだところ、もっと来てほしいと言われ、ステップアップに成功しました。

熊谷氏からは、経営者の立場から見たママ人材の活かし方について話がありました。
事業に直結しないノンコア業務を任せていくことで、経営者は企業を成長させる仕事に専念できます。
最初は小さい業務からコツコツ始めて、出来ると思ったらもっと大きく任せるようにするとスムーズにいくのではという考えを示しました。
同社では、すでに主婦エンジニアが働いており、主婦の方は人生経験があり、責任感が強いと、ママ人材の良さを実感しています。

ママにとっても採用する企業にとっても心配なのが、子どもの病気による急な欠勤。
チーム制にして、ワークシェアすることは1つの解決方法だと思うと熊谷氏。
藏保氏からは、実際にママを複数名採用した時のマネジメント手法について紹介がありました。
一人ひとりを時間で縛るのではなく、求めている結果を明確に伝えること意識していたそうです。
スタートアップ企業は、ファシリティや賃金の面では大手企業に劣ることが多いので、時間に制約があるママ人材人と、ある意味トレードオフみたいな関係性ができるのではないかという指摘もありました。

パネルディスカッションは、ゲストからママ人材へのメッセージで締めくくられました。
「手探り状態でやっているのは、スタートアップ企業もママ人材も誰も同じ。
分からないということは、特に問題ではありません。
それよりも一緒に成長していくことが大事ですから、どんどん挑戦してほしい」(熊谷氏)

「ママは、ある意味スタートアップだと思っています。
日々想定していなかったことが起きる―それが事業か子どもかの違いで、根本的なことは同じ。
子育ての経験は必ず仕事で生きると思うので、企業側もその部分を遠慮しないで取り入れていってほしい」(藏保氏)

 

◆プログラム③ スタートアップ企業とママ人材のミートアップ

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スタートアップ企業とママ人材のミートアップとして、名刺交換会が行われました。
10分~15分ごとにローテーションしながら、一対一で面談。
企業側は事業内容と求めている人材について説明を、ママ達は経歴や得意分野のアピールをし、交流を深めました。

以前は営業事務の仕事をしていたという修了生は、「4月から子どもが幼稚園に入るのを機に、一歩踏み出したいと思い参加しました。
まずは家庭と両立させながら柔軟な働き方をし、企業の成長とともに自分もステップアップも可能というモデルに魅力を感じています。
今回、実際に企業の方々と話してみて、そのイメージがより具体的になりました」と話してくれました。

参加企業からは、「ここにいるママ達が笑顔いっぱいで、非常に意欲を感じた。パネルディスカッションでは、実際に専業主婦から今は幹部社員として働いている女性の話を聞き、ママ人材にプラスのイメージを持つことができた」
「今まで眠っていたママ人材が社会に出ることによる経済効果の試算を聞いて驚いた。
社会復帰を希望する一人でも多くの方が、仕事に就けたらいいと思う」という声が聞かれました。

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以上のプログラムで報告会は閉会しました。

ママたちは、ぜひ次の一歩を、そして、企業の皆さまには、一歩踏み出したママたちの今後を、一緒に応援いただけましたら幸いです。

◆メディア掲載
・毎日新聞社
高技能持つ主婦、活躍の場を 福岡のNPO、就職支援プログラム ベンチャー企業運営の担い手に /福岡

2016-01-26

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